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レコードへのこだわり

 レコード盤には表情があります。刻み(溝)の密度で音楽を想像し、ラベルのデザインにため息をつき、盤の重みに歴史を感じる喜び。ジャケットは更に重要です。手にとって見るに手頃な大きさであり、CDは適いません。多くの芸術家が作品としてのジャケットを生みました。ほこりが付けば払う努力、静電気が目立てば除去する工夫、保存にも気配りが必要です。「便利と言うのは不便なもので、今、私は参加できないでいる自分に淋しい思いをし、時々、私をもっと必要としている聴き方がたまらなく懐かしくなってくる」。これはリモコンひとつで操作できるCDが出現したとき、手回し蓄音機を相手に感じたことですが、LPレコードを聴く立場でも大きな違いはありません。オーディオの世界に目をやれば、レコードは更に聴く者の手や耳や目を必要とします。

 数え上げればきりのないレコードの美点を多面的に考察し、私は、レコードへの愛着が一段と深まった思いがしています。懐古趣味でも反動でもなく、物を大切にするとかのリサイクル意識でもありません。言わばレコードを失うことが、音楽ソフトという媒体に求める「心のよりどころ」までも失うような気がしてならないのです。

 頑強なベルリン・フィルの響きは遠い昔に失われ、ウィーン・フィルの雅趣も凋落してきました。国際化の影響を否定することはできません。そして、アメリカ人は自負しています。コンピューター化が進めば英語が世界を制覇し、他の言語は不要になるとまで彼らは言うのです。まさかと思っても、世の中の変化の速さはその不安を助長します。我が身の遠く及ばぬ社会に取り巻かれていることを感ずるにつけ、レコードへの思いはますます高まり、レコードが存在し続けることへの願いと、絶やさぬ努力を続けることへの決意が込み上げます。