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レコードへのこだわり

 日本人は高レベルで異文化を継承・保持することに長けているが、独自の文化を生み出す能力に欠けると良く言われます。だが、印象派の芸術に与えた江戸絵画の影響を認めないフランス人はいませんし、世界に例を見ない『かな』文化の高さを評価しない者もいません。洋楽に例を取れば、武満の成功は『日本的』な文化に根差した所にありました。

 レコードの聴き方はある意味で極めて『日本的』だと思います。愛好家は、針を降ろす前の儀式がたまらないと言います。これが『日本的』なのです。管球アンプを暖める場合は更に長い儀式が必要になります。相撲の『仕切り直し』を例に取れば良く分かります。時には数秒で勝負がつくものが、その前の緊張感(溜め)で遥かに興味が増すのです。想像してみましょう。「ハイ次・・・ハイ次・・・」と、取り組みだけに終わったら、十番もしないうちに飽きてしまいそうです。事を成すに吟味を重ねる。また、好物を目の前にして、充分に食欲を高めてから賞味する。その心が分かるのは、まさに日本人ではないのでしょうか。経験上、欧米人はもっと手っ取り早い(合理的)と言えます。

 演奏にも『溜め』があります。指揮者の場合は分かりやすく、曲の頂点に向かって上り詰めた時や、緊張を孕んだ楽節を前にして、指揮者は力を溜めます。指先に、バトンに、表情にエネルギーを溜めます。そして極まった瞬間に最も効果的に感じた打点(空間のある部分)をバトンで叩いたり、手を振ったり下ろしたり撥ね上げたりするのです。

 そう考えると『溜め』の心はレコードだからこそ味わえる喜びであり、より密度の濃い高次元の鑑賞体験を得るための儀式とも言えるのです。同時に日本的な心に根差しているとすれば、日本人の文化観にレコードこそ相応しいという一面も見えてきます。我々は生まれながらに背に持つ蒙古斑をアイデンティティーとする日本人であることに、このような面でも誇りを持ちたいものです。




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