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レコードへのこだわり

 『ザンギリ頭』で代表されるようにヨーロッパ文化は怒涛のように押し寄せてきました。多くの曲折と苦渋を経て我々の先輩はそれを受け入れてきました。衣食住を初めとし政治・経済・宗教・文化のすべてに亙っての大変化であります。以来、私たちは2度目の世紀の変わり目を迎えた今でも、ヨーロッパ文化を汲み尽せず咀嚼し切れずにいます。

音楽においては『洋楽』という名で普及しました。俗なたとえですが、洋楽の普及は洋服のそれと似ていると私は思います。戦後、日本人の体型は著しく変化したと言われます。現代の若者は幾分痩身であることを除けば欧米人に極めて近くなりました。それを包む洋服も同じものを同じように着こなしています。洋楽に置き換えれば、いまや伝統の和楽さえも洋楽の尺度をもって測るほどに、音楽と言えば洋楽が主流となり、日本人の耳はぼ完全に洋楽に感化されたようです。藤村の言う、「官軍の行進時に奏でる音楽さえ奇異に思えた維新時の驚き」が、やがて多くの先覚者を生み、機能和声法と純粋対位法を着実に身に付け、その後の音楽近代化においては欧米を揺るがすほどの誇るべき日本人も多く輩出するほどになりました。もはや我々は欧米人と同じ土俵の上に居るのでしょうか。

 洋楽発展において果たしたレコードの役割は、我が国においては殊の外大きいものがあります。クラシック音楽に的を絞れば尚更です。海外のオペラハウスでは臨席からフラグスタートの舞台の話が飛び、コンサートではフルトヴェングラーへの称賛も今もって聞こえてきます。この歴史と本拠地の強みは逆立ちしても得られません。でも、その分我々はレコードを聴きます、欧米人の何倍も集中して聴きます。応用科学の知識を得、機械工業の進歩の下、いまやレコード大国のレッテルを貼られるまでになったのです。